大号泣少年記

きょう遅めのお昼を食べにお店まで歩いていたら、

ワンワン泣いている男の子がいました。

小学1年生か2年生くらいかな?

 

あまりに泣いているから

 

「どうしたの?」

 

って聞いたけど、

号泣してて説明できなさそうだった。

 

見た感じ、ケガもしてなさそうだし、

よくわからずあやしていたんだけど、

これじゃあ、どう見ても僕がこの子を泣かしてるみたいじゃん・・(-_-;)と思いつつ、

 

 

「おうち、どこ?」

って聞いたら、

 

 

「ここ」

って言って目の前の家を指した。

 

 

「おかあさんは?」

って聞くとまたワンワン泣き出して、

 

 

「いないよ〜(号泣)

って大泣きしだすから、

 

(こりゃまずいこと聞いちゃったかな・・汗)って思ったものの、

よくよく聞くと家におかあさんがいなくて、

家に入れなかった模様。

おかあさんが死んじゃったのかとか、

家出しちゃったのかとか、いろいろ考えちゃったよ。。

 

 

恥ずかしながら、僕も小さい頃に似たようなことがあったので、

いやー、その絶望感わかる〜ってちょっと笑いそうになっちゃいました。

 

一人っ子みたいで兄弟もいないみたいだから、

余計に不安なんだろうね。

ということで、

おかあさんが帰って来るまで一緒に待ってあげることにしました。

 

 

相変わらず泣きじゃくっているから、

なんかごまかすものないかなーってポッケやらカバンやら探してみると、

なんてグッドタイミングなんでしょう!

アメが3つありました。

 

知らない人から物をもらっちゃだめってよく言われてるけど、

どう見ても今の僕は彼の味方だからあげても大丈夫だろうと思い、

 

「アメあるけど、食べる?」

って聞いてあげました。

 

 

 

そうしたら、

 

い"らない"〜(号泣)」って。。

 

・・・・

 

 

・・いやいや、ちょっと待ってよ、

こっちはお腹空いているなか、せっかく慰めてあげてるのに、

(しかもよく見たらちょっとお気に入りのシークワーサーのアメだし)

そりゃないでしょー。

 

道行く人からは「どうしたん?」みたいな目で見られるし、

こっちが泣きたいくらい。

(まあ、ネタ的にはおもしろいから笑っちゃいましたけど)

 

 

仕方ないから、近くに引越して来た話とか、

近くのジョナサンで500円の食事券をもらった話とか、

まあ、ホントどーでもいい話をとりあえず続けていたら

帰って来ましたよ、おかあさん。

 

あんたを待ってました。

あまりにお腹空いてたから、息子さん連れてご飯食べに行っちゃおうかと

思いましたよ。

(って、そこまでしたら幼児誘拐犯とかになっちゃうわけ?)

 

子供が帰って来る前に買い物へ行ったら、

友達に会って話し込んでしまったそうで。

 

正味15分くらい?の出来事でした。

 

その子もおかあさんを見て安心したのか、

また大号泣し始めて大変でしたよ。。

彼にとっては一大事だったわけで、

恐らくこれからの人生の記憶に残る出来事だったんじゃないかななんて、

思ったりしました。

 

いや〜、昔の自分を見ているようでなんか心温まる出来事でしたね。

 

もちづき