B29のコールサイン

昨夜NHKの番組で戦時中の参謀本部の特集をやってました。

その番組を見ていると何やら見慣れた場所が。

 

浴風会病院です。

徒歩5分ほどの場所。

 

正門から入るとすぐに目に入るのは、

大正時代に建てられた古い建物です。

 

 

ちょうど太平洋戦争の頃には老人ホームとして使われていたそうですが、

実はここが日本軍の参謀本部として密かに用いられていたとのこと。

それが近年、原爆を落としたエノラゲイなど

B29の出撃を参謀本部が把握していた、ということです。

 

B29はマリアナ諸島から飛び立っていました。

サイパンやグアムです。

 

 

B29が飛び立つ際、モールス信号を発するのを参謀本部が傍受し、

だいたいどの辺りにB29が空襲するかを把握することができていました。

 

モールス信号は暗号化されていたため、

その内容を知る事はできませんでしたが、

B29の部隊ごとにコールサインという暗号化されていない

文字列があったようです。

 

それが「V400, V500, V700」。

それぞれ100〜200機ほどのB29が飛び立つ際に

このコールサインが鳴らされます。

 

ところがある時からV600番台のコールサインが鳴り始めた。

しかも数が極端に少ない。

 

 

アメリカが原子爆弾を開発していることは知っていたので、

このV600の特殊部隊が原子爆弾を搭載する秘密部隊であることを

予想できていたとのこと。

 

ただ日本が原子爆弾の開発に失敗したため、

アメリカが原子爆弾の開発を完了していることを認めたくなかった

日本軍は自分たちの立場を危ぶんだため、

過小評価し事前に空襲警報を鳴らす対応もできなかったようです。

 

 

話すと長くなるのでまとめるのが大変ですけど、

最終的にこの傍受記録は燃やすように指示がなされ、

証拠隠滅を図られました。

 

いつの時代も隠蔽体質というのは甚大な被害をもたらしていますね。

 

もちづき